キャリア考~転職・就活・新しい働き方~

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元大手人材企業のTOP営業マン、現ベンチャー人事の27歳が幸せなキャリアについて考察するブログです。

転職エージェントの裏事情、利用する際の注意点

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はい、どうも!ケイです。

今回は転職エージェントの裏話として、業界経験者にしか分からない情報をお伝えします。

また、そこから利用する際に注意すべきポイントも共有します!

 

ビジネスモデルは、成功報酬、金額は年収の30~35%が業界平均

まずビジネスモデルからお伝えします。

 

転職エージェントは基本的に、法人(採用したい企業)からお金を貰い、

個人(転職希望者)からはお金を貰いません。

 

お金が発生するのは、個人が入社意思決定をした場合に、

年収の30~35%を貰う完全成功報酬サービスが基本です。

つまり、入社までサポートしないと、1円も報酬が発生しないのです。

 

また、万が一早期退職となった場合に備え、返還金制度を設けている会社がほとんどです。

返金額は1ヶ月以内の早期退職で80%返金、

3ヶ月以内の早期退職で50%返金というのが一般的です。

 

ここまで、ざっくりしたビジネスモデルを解説しました。

ではここから裏話をいくつか共有します。

 

裏事情その1 どの転職希望者に力を入れてサポートするか決めている

転職希望者は無料でカウンセリング実施というエージェントが多いですが、

裏側では、めちゃくちゃはっきりどの転職希望者に力を入れてサポートするか決めています。

 

これは先ほど説明したビジネスモデルが、成功報酬で入社しなければお金を貰えないためです。

 

注力する転職希望者は、エージェントによって異なるのですが、

・市場価値が高く、内定が出る可能性の高い方

・離職中や家庭の事情などで、絶対に転職することを決めている方

・転職活動で自分たちしか使っていない方

・レスポンスが早いなどビジネススキルが高い方

などの場合は、エージェントが親身になってサポートしてくれると思います。

 

逆に言うと、

・市場価値が高くはないのに、理想は高い方

・転職するか迷っている方

・様々なエージェント、サービスを使い転職活動をしている方

・レスポンスが遅い

という場合は、エージェントとしてはテンションが上がらず、

サポートが薄いと感じる場合もあると思います。

 

利用する際の注意点 転職エージェントから自分は注力される人になろう

転職エージェントと良い関係性を築くためにできることをお伝えします。

 

まず、エージェントからの依頼事項やメールは

即返信するようにしましょう。

それだけでエージェントはやる気になります。

 

必ず転職すると決めている場合は、その旨も伝えると良いです。

 

また、面談の際に担当者が信頼できる人で転職活動を任せても良いと感じた時は、

他のサービスは使わないと宣言すると、必ず注力してもらえます。

※ただし、実際のところはやってみないと分からないので、

2週間だけなど期間を決めましょう。

 

裏事情その2 自分がエージェントから親身にされるか、最初の面談時に分かる

先ほどエージェントは転職希望者に濃淡つけているという話をしましたが、

次は、自分が親身にサポートされるかは無料のカウンセリング時分かってしまうという話です。

 

極端な例ですが、手を抜いても良いと判断した方は、

・カウンセリングが対面ではなく、電話

・面談での案件紹介がない

・他のエージェントも利用してみたらと促される

などの場合があります。

 

逆に親身にサポートしようと決めた方は、

・対面でのカウンセリングを打診される

・面談で案件紹介までされる

・できれば独占で活動して欲しいと伝えられる

などがあります。

 

利用する際の注意点 面談でエージェントとの相性を見極めよう

無料の面談の際に、そもそも案件の紹介がなさそうであれば、

そのエージェントとの相性が悪い可能性が高いです。

 

もう少し具体的に言うと、保有している案件、企業とあなたの行きたい企業とが、

ミスマッチになっているのです。

 

決してスキルが低いという訳ではなく、単なる相性なので、

利用するエージェントを変えましょう。

 

裏事情その3 他エージェント経由の案件と迷った場合は、全力で自社を勧める。

基本的にエージェントは、転職希望者と二人三脚で活動していくパートナーです。

ただし、他エージェントと迷っている場面では少しだけ違います。

 

例えばあなたが、

・Aエージェント経由の第二志望の企業から、内定を貰っている

・Bエージェント経由の第一志望の企業はまだ1次面接

という場合、Aエージェントの担当者は、例えば内定の承諾期限を区切ったり、

第一志望の合格角度を調べ、内定する可能性が低い場合は

あえてその点を伝えるなどするでしょう。

 

これはやはり人材紹介サービスが成功報酬で、

他社で意思決定しても報酬にならないからです。

 

利用する際の注意点 複数エージェントを利用する場合、各社の選考スピードがそろうよう自分でコントロールしよう

私が転職エージェントに勤めてた頃も、

第一志望の企業を受ける前に他社で内定が出てしまい、

不安で第二志望の企業へ意思決定してしまう、というケースが何度もありました。

 

必ず他経由の進捗状況も適宜伝え、あえて選考を遅らせるなどしましょう。

 

 

転職エージェントに利用されるのではなく、利用しよう

転職エージェントは前提、あなたの転職を支援することがミッションですが、

サービスの性質から、必ずしもそうならない場面があります。

 

今回お伝えした裏側をあらかじめ理解し、上手に活用しましょう。