キャリア考~転職・就活・新しい働き方~

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元大手人材企業のTOP営業マン、現ベンチャー人事の27歳が幸せなキャリアについて考察するブログです。

【転職】未経験から営業職に転職する時に、注意すべきポイント

はい、どうも!ケイです。

 

今回は第二新卒の男性から良く頂く質問で「未経験」から営業職にチャレンジする時に、気を付けるポイントは? 

という疑問にお答えします。

 

結論から申し上げると、未経験営業職の採用をしている会社の中には、

想像を超えるブラック企業が混じっているから、気をつけろ!と毎回伝えています。

 

私が過去人材エージェントとして、未経験営業職の採用をお手伝いしていた実体験を基にお伝えします!

 

そもそも、未経験から営業に挑戦したい人って?

まず前段として、どんな人が未経験から営業職に挑戦したいと思っているかをお伝えします。

 

1番多いのは、販売職やサービス職にお勤めの方で、年齢は20代前半~30代前半の方です。

 

主な転職の理由としては、

(1)土日休み、残業を減らすなど就業環境を改善したい

(2)他の社員より頑張って成果を出しても給与が上がらない。成果を出したら給与が上がる環境が良い。

(3)純粋に営業職でスキルを磨いていきたい

という点です。

 

つまり、就業環境を改善しつつ、給与も上げてスキルを磨いていきたいという理由で、

営業職を希望される方が多いです。

 

では、未経験で営業職を採用している会社って?

では未経験で営業職を募集する求人とはどのような業務でしょうか。

 

私が過去、人材エージェントとして法人担当だった時の経験から、未経験を募集している求人は、

・専門性があまり必要ないタイプの営業スタイル

・ノルマが厳しく離職率が高く、人を募集し続けなければならない

・受注に紐づくKPIは訪問数などの定量指標

などが要素として挙げられます。

 

具体的には、不動産の個人営業(賃貸仲介、販売)、金融系の個人営業(保険系)、

オフィス系の法人営業などが該当します。

 

当然、商材の知識は必要なものの、高度な知識よりも、日々の訪問数や架電数などがKPIで定量的な要素が最重要な仕事と言えます。

 

また商品自体の差別化が極めて難しく(他社でも同じような製品がある)、

営業マン自身のスキルによって成果が大きく変わります。

 

なぜミスマッチが起きちゃうの?

販売職の方が就業環境を変えつつ、給与も上げたいという理由で転職活動をした場合に、多くの未経験営業職はミスマッチとなる可能性が高いです。

 

それは業務内容の性質から、行動量がKPIとなるので、

長時間労働に結びつきやすい環境になってしまっているからです。

 

また、営業スタイルも販売・サービス業では基本的に来店した方に、接客するのに対し、

飛び込み・ポスティング・架電など、

自ら顧客を探す新規開拓スタイルになります。

 

100件電話かけをしても、1件も話すら聞いてもらえないということはザラにあり、

メンタルがやられ、早期退職してしまう方も多いです。

 

ではここから、未経験から営業に挑戦する際に、注意すべきポイントをお伝えします。

 

 業務の内容を理解する(できれば体験する)

1番重要なことは、業務の内容を理解するということです。

 

・営業スタイルは新規開拓なのか、待受け型なのか

・新規開拓の場合はどのような手法で、どのような量を行うのか

・ノルマはどのように設定されており、みんなの達成率はどの程度か

・達成できない場合にどうなるのか

などです。

 

極端な例を挙げると、

・新規開拓で1日に200件の飛び込み営業を行う

・ノルマは月3件の受注だが、平均すると月1件程度の受注に留まっている

・達成できない場合は基本給が下がる

という求人があった場合に、あなたは応募したいと思うでしょうか?

 

販売・サービス職の方は営業職の経験がないがゆえに、

業務のイメージがついていないまま転職することが多いです。

 

それを避けるために、具体的に何をする仕事か知識をつけましょう。

 

また理想としては、できれば1日体験入社をさせてもらうことです。

会社の雰囲気や業務内容を言葉だけではなく、実際に体感することで

よりリアルにイメージできます。

 

初受注までの期間はどれくらいか。それまで自分は耐えられるか。

未経験営業職の採用をしていた時に、早期退職の理由として初受注まで耐えられずに辞めてしまう方が7割ほどいました。

 

営業はやはり売上を上げられることが成功体験となる中で、

その経験を積めず、自信を無くしてしまうという例です。

 

具体的に言うと、高額な商品を扱う仕事(不動産、金融商品など)の場合、

受注できるのが平均年に2、3回というケースも多いです。

 

 その期間をイメージして、自分が耐えられそうか改めてチェックすることで、

ミスマッチを防ぐことができます。

 

平均・繁忙期の残業時間、平均年収、離職率をあらかじめ聞いておく

中途採用の場合、求人票にはあくまで求人情報しか記載がなく、

実態は知れないケースが多いです。

 

なぜこれらが重要かというと、イメージ先行で意思決定してしまうことを防ぐためです。

・月の平均残業時間はどのくらいか

・繁忙期はどのくらいになるのか

インセンティブ制度があるが平均年収はどのくらいか

・新規開拓がメインだが、離職率はどのくらいか

・下げるためにどんな取り組みをしているか

などを必ず確認しましょう。

 

甘い話には裏があるよ

未経験から残業を減らし、年収も上げるという理想はわかりますが、

必ず甘い話には裏があります。

 

営業経験がなく、共通言語がないのを良いことにあえて説明を省いてしまう企業も数多くあります。

 

入社後のミスマッチが起きないように、必ず自分主体で実態を把握していきましょう。

 

皆さんが転職後幸せなキャリアを築けるよう、応援しています!